Research Abstract |
今回は平成8年度でのInVivoにおける不足研究の追加と単層培養を中心にして各卵巣細胞レベルでの検討を行った.各週齢ラットおよびPMS-hCGの処理幼弱ラットの卵子,莢膜細胞,顆粒膜細胞ないし黄体細胞を採集した.また,下垂体摘出Estrogen処理ラットして顆粒膜細胞を増殖させ,5日目に卵巣を摘出し,卵胞をPumpingして顆粒膜細胞を採集した.これらの細胞を,各細胞別に単層培養ないしCellsuperfusin systemを用い,培養液中にANP,BNPないしアンジオテンシンを含むレニン-アンジオテンシン系物質,NIH-LH,NIH-FSH,NIH-prolactin,NIH-GH,VIP,ANP,エンドセリン,PACAPなどを単独または混合添加し,24-72時間培養した.培養液及び各細胞中の各ステロイド,Adenylate cyclase,Cyclicnucleotides,IGF,DNA,DNA polymerase(α,β,γ),mRNA,ANP,BNP,CNPないしアンジオテンシンを含むレニン-アンジオテンシン系物質,エンドセリン,PACAPなどの変化を調べるとともに,ANP,BNPないしアンジオテンシンを含むレニン-アンジオテンシン系物質ほかの免疫組織学的局在性を調べた.同時にPatch clamp法を用いて卵巣細胞内Voltageに及ぼす影響を調べるとともに,Apoptosisに及ぼす影響についても調べた.ANP,BNP,CNPないしアンジオテンシンを含むレニン-アンジオテンシン系物質は卵巣機能に単独および相互作用を持って重要な影響を及ぼしているおり,Gonadotropin,GH,PACAP,VIPなどと深く関わり,Steroidogenesis ,DNA Polymerase α活性,イオンチャネル,Apotosisなどの卵巣機能調節に深く関わっていることが明らかにされてきた.概略的には計画的に進んでいる.
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