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1997 Fiscal Year Annual Research Report

肥満発症のメカニズムに関する分子生物学的研究

Research Project

Project/Area Number 08671890
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

倉智 博久  大阪大学, 医学部, 講師 (40153366)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田坂 慶一  大阪大学, 医学部, 講師 (50155058)
Keywords肥満 / エストロゲン / lipoprotein lipase / 転写制御 / 転写因子 / deletion mutants / 変異遺伝子 / 閉経
Research Abstract

エストロゲンによる肥満抑制のメカニズムを解明することは、閉経後女性の肥満防止という観点からも重要な課題である。我々は、脂肪合成の律速酵素の1つであるlipoprotein lipase(LPL)の転写がエストロゲンでどのように制御されているのかという観点からこの課題に取り組んできた。LPL遺伝子の上流1980bpをCAT reporter遺伝子に接続し、これをCOS細胞に導入して、エストロゲンによるLPL遺伝子の転写制御を観察したところ、10^6Mのエストロゲンで約1/20もの転写抑制がみられた。このエストロゲンの転写抑制効果は用量依存的であった。次に、上記のLPL遺伝子のdeletion mutantsを作成し、エストロゲンによる転写抑制の責任領域を同定しようとした。-1980から-1573bpの約400bpを削除したmutant LPLが、他の部分を削除した場合と比べて最も強くエストロゲンによるLPL遺伝子の転写抑制を解除した。さらに、この-1980から-1573bpをLPL minimal promoter-CAT遺伝子に直接接続しても、エストロゲンの強い転写抑制効果が観察され、この約400bpにエストロゲンのLPL転写抑制の責任領域が存在するものと思われた。この部分をさらに詳細に検討したところ、-1625から-1573bpの53bpが責任領域であることが明らかとなった。さらに、gel mobility shift assayで検討したところ、この部分に結合する核蛋白も観察された。この遺伝子配列は、今までに報告されている種々の遺伝子とは相同性がみられず、新しいエストロゲン応答領域であろうと思われるが、COS細胞でなく本来の脂肪細胞での検討、さらにこの遺伝子配列に作用する転写因子の同定などが今後の重要な課題である。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 倉智 博久: "エストロゲンと脂肪" Hormone Frontier in Gynecology. 4. 257-262 (1997)

  • [Publications] 倉智 博久: "エストロゲンの作用機構" 内分泌・糖尿病科. 5. 71-77 (1997)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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