1998 Fiscal Year Annual Research Report
Chemokineの間脳・下垂体・卵巣系に及ぼす影響
Project/Area Number |
08671891
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
池上 博雅 大阪大学, 医学部, 講師 (10184409)
|
Keywords | CINC / MAP kinase / TIT / GF細胞 / FS cell / プロラクチン分泌 |
Research Abstract |
CINCがTiT/GF細胞においてMAP kinaseを刺激するかどうかを、MAPkinase抗体での免疫沈降後MAP kinaseの基質であるMyelin basis proteinへの^<32>Pの取り込みより検討した。TiT/GF細胞においてCINC分泌する事が知られているLPS,TNFとも濃度依存的に、一過性にMAP kinaseを刺激した。さらにLPS,TNFによるCINC分泌、合成にMAP kinase cascadeが関与しているかどうかをMAP kinase cascadeの特異的な阻害剤であるMEK inhibitorを用い検討した。LPS,TNFによるMAP kinase刺激を抑制するMEK inhibitorはLPS,TNFによるCINC分泌、合成を抑制し丸。この様にTiT/GF細胞におけるLPS,TNFによるCINC分泌、合成にMAP kinasecascadeが関与している事が明らかとなった。またラット下垂体初代培養細胞においてCINCによりMAPkinaseが刺激されるかどうかを検討した。CINCによりMAP kinaseが濃度依存的に、一過性に刺激された。さらにCINCのプロラクチン分泌促進作用はMAP kinase cascadeの特異的な阻害剤であるMEK inhibitorにより抑制された。これらの事よりCINCによるプロラクチン分泌促進作用にもMAPkinasecascadeが関与している事が明らかとなった。
|