1996 Fiscal Year Annual Research Report
下垂体細胞顆粒放出における低分子量G蛋白の役割に関する研究
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08671893
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
田坂 慶一 大阪大学, 医学部, 助手 (50155058)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
倉智 博久 大阪大学, 医学部, 講師 (40153366)
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Keywords | 下垂体 / GnRH / ゴナドトロピン / Rab / Rabphilin / SNAP-25 |
Research Abstract |
下垂体ゴナドトロピン分泌細胞において無刺激下の構成性分泌及びGnRH刺激下の調節性分泌における細胞内調節機構における低分子量G蛋白及びその関連物質の役割についてその相互作用を明らかにすることを目的とする。まず本年度は、比較的機能がわかってきたRab3B蛋白およびラブフィリンについて下垂体細胞における発現を検討することとした。我々はGnRHによる調節性分泌におけるRab3B蛋白と役割について検討した。その結果Rab3Bは下垂体細胞に存在し、且つアンチセンスのDNAを導入することによりGnRHによるLH分泌は約20%抑制された。この効果はアンチセンスの細胞への導入効率とほぼ一致した。またセルソーターを用いた実験およびドットブロットを用いた実験より細胞レベルにおけるアンチセンス導入の効率はオールオアノ-であることが確認された。このことからGnRHによる下垂体LH分泌にはRab3Bとその関連蛋白質系が重要な働きを示していることが明らかとなった。一方関連研究としておこなっている卵細胞の受精におおける分泌顆粒放出についてはRab3A、Rabphilinの存在及び顆粒放出に必須の役割を演じていることが明らかにされた。また一方下垂体のPRL分泌細胞株を用いた実験では膜のドッキングに関係して標的蛋白の一つであるSNAP-25の存在も検討し存在を明らかにした。このようにして下垂体の分泌顆粒放出機構が少しずつ明らかになってきている。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Masumoto,N.: "Involvement of Robphilin 3A in cortical granule exocytosis in mouse egg" J.Cell.Biol.135. 1741-1747 (1996)
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[Publications] Masumoto,N.: "Involvement of SNAP25 in TRH-induced exocytosis in pituitary GH4Cl cells" J.Endocrinol. (in press).