1997 Fiscal Year Annual Research Report
脱落膜化調節因子の検出に関する研究-mRNA differential display法による解析-
Project/Area Number |
08671912
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
茂田 博行 横浜市立大学, 医学部・附属病院, 講師 (20275051)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山賀 明弘 横浜市立大学, 医学部附属・浦舟病院, 助手 (70295484)
高橋 恒男 横浜市立大学, 医学部, 講師 (60179497)
多賀 理吉 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (00107682)
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Keywords | diffrential display / GBP-2 / 子宮内膜 |
Research Abstract |
ヒト増殖期及び分泌期子宮内膜よりmRNAを抽出し、differential display法により、その遺伝子発現量の異なる物質を検出した。増殖期と比較して分泌期に発現量が増加することがノーザンブロット分析により確認されたRNAを検出し、その塩基配列を決定したところ、GBP-2(guanylate binding protein-2)の塩基配列の一部と完全に一致することが判明した。GBP-2はインターフェロンによりその発現が誘導される蛋白質であり、GTPase活性をもつことが知られている。またこの部位の塩基配列はGBP-1ときわめて類似していたため、同部位のcDNAをプローブとして用いることにより、GBP-1 mRNAも検出された。GBP-1もインターフェロンにより誘導される蛋白質であるが、分泌期における発現量の増加はGBP-2と比較するごくわずかであり、GBP-2とは明らかな違いが認められた。今後はGBP-2およびGBP-1につき、ステロイドホルモンやインターフェロンの投与による発現量の変化等について詳細に検討していく予定である。
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