Apoptosis関連特異染色体と遺伝子の検索-Laser Scanning CytometerとFluorescenee In situ Hydriditationによる間期細胞遺伝学的研究-

1996 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 08671918
• Research Category: Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
• Research Institution: Iwate Medical University
• Principal Investigator: 松田 肚正 岩手医科大学, 医学部, 講師 (40157326)
• Keywords: Apoptosis / Chromosome / In situ Hybridization

Research Abstract

apoptosisに伴う染色体の形態的変化を理解するためには、まず正常染色体の間期細胞核における染色体の三次元的形態変化を知ることが必要である。また、apoptosisが細胞周期に依存するのであれば、染色体に細胞周期に伴う形態変化もあらかじめコントロールとして検討しておかなければならない。そこで、臨床検体を用いて、第17番染色体の三次元分布と形態の変化は細胞周期に依存することをあきらかにした。細胞浮游液を肥大扁桃から作製し、第17番染色体Whole painting probeあるいはセントロメア特異的プローブを用いた蛍光インサイツハイブリダイゼーション(FISH)で検出した。次にフローサイトメトリー(FCM)でG0+1,SおよびG2+M期より細胞を分取し、共焦点レーザー顕微鏡で観察し、光学的連続切片を作製し、三次元像を再構築した。統計学的に、G0+1,S期において染色体は明らかに核周辺に偏在した。G0+1期には染色体の形態は卵円形で、核膜にそって羽を延ばしたように存在し、かつ蛍光は粗であった。S期になると、核膜から少しはなれ蛍光は密になった。G2+M期では密になった染色体が核中心に移動した。G0+1,S期における染色体に偏在は細胞活動に伴う物質の取捨を効率よくするためと考えられた。これらの結果をコントロールとしてapoptosisを起こした細胞核の三次元像を検討中である。

Research Products

• [Publications] M.Matsuta: "Reconstrueted Three-dimentional Images of Flow-sorted Nuslei Hybridiqed with Chromosome-specific prokes" J Histochem Cytochem. 44. 1337-1343 (1996)
• [Publications] M.Matsuta: "Immuno histochemical Detection of Ki-67 in Epithelial Skin Tumors in Formation tixed paraffin emkedded Tisaue Sections using MIB-L" J Dermatol. 23. 147-152 (1996)
• [Publications] H.Hariu: "Corvical Cytology by Means of Flusrescence in situ Hybridization with a set of carohosome-specific Prokes" J Obstet Gynecol.Res. 22. 163-170 (1996)
• [Publications] 松田壮正: "LSM-蛍光インサイツ-ハイブリダイゼーションへの応用" 細胞. 28. 336-339 (1996)
• [Publications] 松田壮正: "FISH法による染色体分析" 細胞工学. 15. 825-835 (1996)
• [Publications] 松田壮正: "FISHの細胞診への応用" Medical Technology. 24. 211-215 (1996)
• [Publications] 松田壮正: "組織細胞化学1996" 日本組織化学会編-学際企画(分担執筆), 208 (1996)