1997 Fiscal Year Annual Research Report
「がん発生蛋白」卵巣癌腹水由来蛋白の生化学的特性解析と病態診断上の意義
Project/Area Number |
08671923
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
中居 光生 北里大学, 医学部, 教授 (50050399)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
剣持 稔 北里大学, 医学部, 助手 (10205289)
川内 博人 北里大学, 医学部, 講師 (90152917)
飯野 譲二 北里大学, 医学部, 助手 (30176052)
石川 雅一 北里大学, 医学部, 助手 (40184494)
山浦 昇 北里大学, 看護学部, 助教授 (60050621)
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Keywords | がん発生蛋白 / カルシウム結合蛋白MRP8 / 腫瘍関連蛋白 / ヒト胎盤の局在 |
Research Abstract |
MRPと抗原性を共有する卵巣癌腹水由来抗原91kDa蛋白のヒト胎盤に於ける免疫電子顕微鏡学的金コロイド手法による胎盤に於ける細胞内発現特性 1.ヒト胎盤に於ける免疫組織学的検索 卵巣癌患者腹水由来抗原とアミノ酸配列の相同性を示したカルシウム結合蛋白MRP8およびMRP8/MRP14のヒト胎盤に於ける免疫顕微鏡学的局在を検索した。 1)卵巣癌腹水由来91kDa抗原に対する抗体による検索 電子顕微鏡による検索から、本蛋白は妊娠全期を通じて合胞細胞にのみ局在が証明された。特に、妊娠17週前後のラングハンス細胞内には、その局在性は最高度を示した。満期胎盤では血管内および内皮細胞にその局在が証明された。 2)28kDaの分子種とアミノ酸配列の高い相同性を示したMRP8関連の成績 MRP8/MRP14が妊娠前期と中期の胎盤絨毛のホフバウアー細胞およびラングハンス細胞に局在し、特に、妊娠7週から8週に最高の局在性が示され、その後次第に低下した。 3)結論として、卵巣癌腹水由来の91kDa蛋白が28kDa蛋白およびMRP8と抗原性を共有することからS-100蛋白群の一種であることが想定される。カルシウム結合蛋白としての機能的役割について解明するのが残された今後の課題である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Sato,N他: "Histochemical Homology Between A Tumor-Associated Ascilic Protetn And Migration Inhibitory Factor-Related Protems (MRP8/14)In Human Placenta as revealed by 1mnumomicrosccopical And in silu Hybridization Technequas." Acta Histochemica et Cytochemica. 29 Suppl. 481-482 (1996)
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[Publications] Sato,N他: "Cellular Characterization of the 91kDa ectopic Hactic Hittigen ranking Drigencity with map8 male may plaentasas pluealed by immunolaction increapopical. cellerdal gold to chnigues" Okajimas Folia Anat.Jpn.74(6). 217-230 (1998)