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1996 Fiscal Year Annual Research Report

内耳道神経血管束圧迫による蝸牛血流と蝸電図,聴性脳幹反応の変化

Research Project

Project/Area Number 08671975
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionUniversity of the Ryukyus

Principal Investigator

宇良 政治  琉球大学, 医学部, 助教授 (80145531)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大輪 達仁  琉球大学, 医学部附属病院, 助手 (60284981)
Keywords内耳道神経血管束 / 蝸牛血流 / レーザートップラー血流計 / 蝸電図 / 聴性脳幹反応
Research Abstract

概要
1.モルモットを用いて,その内耳道神経血管束を圧迫した際の聴性脳幹反応(ABR)と蝸牛血流(CoBF)の変化を検討するために,基本的な手技の確立をはかり,以下の要点を得た。
1)自作の神経圧迫ブローベにて,内耳道神経血管束を圧迫することにより蝸牛血流の減少とABR波形の変化を記録することができた。その際,先端部直径1mmの銀ボールにて,荷重3gが最も安定した変化が得られた。
2)ABRはクリック刺激を用いたが,80dB SPL以上の音圧では,レーザードップラーのプローベに振動を与え,artifactが混入するため,80dB SPL以下の刺激とした。
3)レーザートップラー血流計による蝸牛血流は,圧迫により完全にゼロになることはないが,神経血管束の切断でも同様であり,モルモットの死により,始めてゼロとなった。
このことにより,ゼロ点の校正が必要と判明した。
2.圧迫による蝸牛血流と聴性脳幹反応(ABR)の変化を検討し,以下の要点を得た。
1)蝸牛血流の低下に伴いABRのI波を含む全波形が消失するものがあり,内耳循環障害によると考えた。
2)蝸牛血流の低下はあまりないがABRのI-II波間潜時が延長し,II波からIV波の振巾が減少するものがあり,圧迫による神経の直接障害によると考えた。
3)以上により神経血管束の圧迫によるこのモデルは聴神経腫瘍の実験モデルとして有用である。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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