1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08672011
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Toyama Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
早坂 征次 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (00004961)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北川 清隆 富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (00270950)
開 繁義 富山医科薬科大学, 附属病院, 講師 (40181151)
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Keywords | 和漢薬(漢方薬) / 葛根湯(カッコントウ) / 柴苓湯(サイレイトウ) / 黄連解毒湯(オーレンゲドクトウ) / プロスタグランジンE_2(PGE_2) / リポポリサッカライド(LPS) / 眼炎症 / ぶどう膜炎 |
Research Abstract |
1.基礎的研究として実験動物(有色家兎)を用いる研究では、角膜上に載せたガラス円筒内にプロスタグランジンE_2(PGE_2)溶液、600μlを一定時間だけ接触させる経角膜的な眼局所投与によって一過性の眼内炎症を惹起させる実験的ぶどう膜炎を作成し、この炎症反応に対して予め一定期間の漢方薬を投与することによって炎症反応が抑制されるかどうかを調べ、以下の結果が得られた。 (1)眼内炎症を惹起する2週間前から漢方薬(葛根湯)を動物の一日の摂取量がヒト臨床における一日量の4倍以上となるように飼料に混合して有色家兎に与えたが、経角膜的PGE_2投与で惹起した実験的ぶどう膜炎には何ら有意な抑制効果は示さなかった。 (2)眼内炎症を惹起する2週間前から漢方薬(柴苓湯)を動物の一日の摂取量がヒト臨床における一日投与量の4倍以上となるように飼料に混合して有色家兎に与えたが、経角膜的なPGE_2投与で惹起した実験的ぶどう膜炎には何ら有意な抑制効果は示さなかった。 2.上記の基礎的研究と同様に有色家兎を用い、上記の炎症系とはの惹起法が異なる実験系による研究として、LPS(lipopolysaccharide)を全身的に投与して眼内炎症を惹起させる実験的ぶどう膜炎を作成し、これに対する漢方薬の前投与による抑制効果について調べた結果、現時点では、葛根湯についてのみ実験を行い、ヒト臨床投与量の4倍量の投与で有意な抑制効果が得られた。(p<0.05) 3.今後はLPSによる実験的ぶどう膜炎を中心に、黄連解湯、柴苓湯について検討する予定である。
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