1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08672026
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
鵜木 一彦 鹿児島大学, 医学部・附属病院, 講師 (60193926)
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Keywords | 光照射 / 網膜変性 / 成長因子 / ラット / ミッドカイン / 骨形成因子 |
Research Abstract |
ラット光照射視細胞変性における骨形成因子(BMP)の効果 骨形成因子(bone morphogenic protein:BMP)は骨誘導作用や上皮一間葉相互作用の誘導作用が知られ、TGF-βスーパーファミリーの一因子である。ラットの胎生期においては、BMPは中枢神経や網膜において発現がみられる。これまでに、白色ラット連続光照射性網膜変性モデルにおいて、bFGF、神経栄養因子(BDNF、CNTF)やミッドカイン(MK)の硝子体注入は視細胞変性を遅延し、これらの因子が網膜保護作用があることが明かとなった。今回は、BMPの網膜変性遅延効果を、光照射網膜変性において検討した。因子として、遺伝子操作によって得られたヒトBMPを用いた。Sprague Dawleyラットの硝子体に、因子を左眼に、コントロールバッファーを右眼に注入した。注入2日後より7日間連続光照射した後に、眼球を得、光学顕微鏡により観察した。網膜変性に対する効果を定量的に評価するために、外顆粒層の厚さを測定した。光照射により視細胞内節・外節は消失し、外顆粒層は2〜3層と減少した。BMP注入眼では、コントロール注入眼に比較して視細胞変性は遅延した。一方、ヒトTGF-βは遅延効果を示さなかった。
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[Publications] 鵜木 一彦・増田 光司: "光照射視細胞変性における成長因子治療へのマクロファージの影響" 眼紀. 47. 486-490 (1996)
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[Publications] 大久保 明子・鮫島 宗文・鵜木 一彦・上原 文行: "光照射によるラット網膜変性に対するミッドカインの効果-電子顕微鏡的観察-" あたらしい眼科. 14・9. 1425-1428 (1997)
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[Publications] Lavail MM, Yamashita D Unoki K: "Profection of mouse photoreceptors by surulol factors in retarl degerection" Investigation Opheralmology Visnal Science. (印刷中). (1998)
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[Publications] 鵜木 一彦: "白内障 緑内障の診断と治療" 真興交易医学出版部, 254 (1997)
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[Publications] 鵜木 一彦: "診療プラクティス 眼疾患診療ガイド" 文光堂, 759 (1997)