1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08672044
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
松本 長太 近畿大学, 医学部, 講師 (70229558)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥山 幸子 近畿大学, 医学部, 助手 (40268438)
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Keywords | 瞳孔視野 / pupil perimetry / OCTOPUS1-2-3 |
Research Abstract |
INTERZEAG社製自動視野計OCTOPUS1-2-3にpupil perimetry packageを組み込み、外部コンピュータから同機を瞳孔視野計としてコントロールすることが可能となった。制御用のコンピュータ上で瞳孔視野測定用プログラムを開発し、自動瞳孔視野測定が可能となった。 これを用い、まず基礎実験として正常被験者において背景輝度、視標サイズ、視標輝度、視標呈示時間などの測定条件を様々に設定して瞳孔視野測定を行い、中心30°内の自動瞳孔視野測定に適した測定条件の検討を行った。その結果としてこのシステムに最適と考えられた測定条件を用いて、次に臨床への応用の可能性を探るために、緑内障患者および半盲症を対象に中心30°内自動瞳孔視野測定を行ったところ、明度識別視野に類似した緑内性視野変化や半盲が検出されることを確認することができた。 現段階では正常被験者における測定結果のばらつきが比較的大きいようである。これを改善するためにも、今後、測定ストラテジーの検討をさらに進める予定である。その一方で、瞳孔は種々の因子に影響されて変化しやすく、ある程度の測定結果のばらつきは避け難い面があり、測定結果の信頼度、測定限界の検討を対象数を増やして行い、本測定法の臨床的有用性を検討していく予定である。
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