1996 Fiscal Year Annual Research Report
MR Spectroscopyによる神経芽腫良性度判定のための実験的研究
Project/Area Number |
08672052
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
田辺 政裕 千葉大学, 医学部・附属病院, 講師 (10207160)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒田 浩明 千葉大学, 医学部・附属病院, 医員
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Keywords | 神経芽腫 / 分化誘導 / 神経節腫 / MR Spctroscopy |
Research Abstract |
分化誘導剤によるin vivoでの神経芽腫の分化誘導により人為的に高分化型神経節芽腫あるいは神経節腫を作成するための基礎実験としてヌードマウス可移植性ヒト神経芽腫を樹立した。2種類のヒト神経芽腫細株(SH-SY-5Y,RTBM1)を10^6/0.5mlから10^7/0.5ml個をマウス背部皮下へ注入した。SH-SY-5Yは注入後20から30日で腫瘍を形成し5から8日の腫瘍倍加時間で増大した。RTBM1は注入後60から80日で腫瘍が形成され6から15日の腫瘍倍加時間で増大した。これらの腫瘍は組織学的には円形細胞型神経芽腫であった。腫瘍組織片の背部皮下移植により継代可能であるが、移植率は20から67%で安定していない。 分科誘導剤として9-cis及びall-trans Retinoic Acidをcorn oilに溶解し、最終濃度を4×10^<-3>mol/Lに調節しその溶液0.1mLを連日胃内へ注入して同薬剤を投与する予定である。しかし、in vivoにおいて神経芽腫に分化誘導を起こすのに必要な至適投与量、投与期間は確立されていないため、基礎実験として両腫瘍を用いて種々の薬剤濃度にて連日投与を1週間行う。1週間後及びその後1ヶ月間に腫瘍の増殖速度を観察し、更に組織像、分裂細胞頻度を無処理腫瘍と比較してin vivoにおける分化誘導の有無及び薬剤の至適投与量を決定する。
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