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1997 Fiscal Year Annual Research Report

唾液による口腔内の恒常性の維持と歯周疾患の関連

Research Project

Project/Area Number 08672077
Research InstitutionNAGASAKI UNIVERSITY

Principal Investigator

高野 邦雄  長崎大学, 医学部, 教授 (80050029)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 宮崎 敏博  長崎大学, 歯学部, 助手 (10174161)
Keywords唾液 / 電気泳動 / 歯周病 / 35KDa
Research Abstract

唾液中には、50種類以上の酵素、免疫抗体、生理活性因子、などが含まれている。これらの唾液蛋白は適度な含有量をもって唾液中に含まれることによって口腔の恒常性が保たれている。しかし、何らかの原因によってこのバランスが大きく崩れると恒常性の維持が保たれなくなり何らかの口腔患の原因となり得る。唾液成分の含有パターンと歯周病との関連を調べるため、臨床的に健常と推定される者40名、なんらかの歯周疾患が認められる者100名の唾液を、それぞれ研究目的を良く説明したうえで、採取した。採取した唾液試料は直ちに冷凍させ保存し、必要に応じて解凍し遠心分離を行い有形成分を除去した後にSDSゲル電気泳動を行いクマシ-ブルー染色を行い、レーザーデンシトメーターでバンドのパターンを測定し健常人と歯周疾患を有する者と比較検討を行った。その結果、両者の間でいくつかのバンドに相違が観察された。特に著明な相違は35Kdaの部位に認められた糖蛋白質の有無である。この蛋白質はクマシ-ブルーでは明るいピンク色に染色されることからプロリンリッチプロテインの一種であることが推定さてた。またアミノ酸分析のけっか明確なアミノ酸配列の同定は出来なかった。この蛋白質は健常人の90%以上の唾液試料において認められた。これにたいし、歯周病の疑いが強い患者の唾液試料では、わずかに6%の試料に認められた。これらの結果から、35Kda蛋白は歯周病の発症および防御になんらかの関連が示唆された。
これらの結果は、来る98年6月にフランスで開催される国際歯科学会総会にて発表する。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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