• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1996 Fiscal Year Annual Research Report

歯槽骨における骨芽細胞のコラーゲン消化・吸収機構の解明

Research Project

Project/Area Number 08672080
Research InstitutionHealth Sciences University of Hokkaido

Principal Investigator

矢嶋 俊彦  北海道医療大学, 歯学部, 教授 (10018749)

Keywords歯槽骨 / 骨芽細胞 / コラーゲン貧食 / 骨改造現象 / 歯周組織 / 酸性ホスファターゼ / カテプシンB
Research Abstract

歯槽骨の代謝・骨改造現象におけるコレ-ゲン消化・吸収機序、特に骨芽細胞の役割については十分には解明されていない.そこで骨改造現象の活発なラット(1-6カ月)の歯槽骨・歯周靭帯境界部組織を組織細胞学・組織細胞化学的に検索した.
歯槽骨表面を被ている骨芽細胞に、細胞内コラーゲン小体が観察された.これらのコラーゲン小体には酸性ホスファターゼ活性が認められ、コラーゲン貧食水解小体であることが明らかになった.さらにコラーゲン貧食水解小体にカテプシンBの局在が免疫組織化学的に示され、細胞内ライソゾーム系によるコラーゲン消化・分解機構の一つが解明された.また、骨芽細胞は細胞突起を骨表面のコラーゲン細線維に延ばし、細胞内に取り込む過程も観察された.現在、破骨細胞による骨吸収過程におけるコラーゲン消化・吸収機序で骨芽細胞の役割を組織細胞学・組織細胞化学的、またコラーゲン貧食水解小体における他のシステインプロテアーゼ並びにコラゲナーゼ等のメタロプロテアーゼの局在を免疫酵素組織化学的に検索中である.
これらの結果により、歯槽骨の骨芽細胞は骨基質等の分泌とともに、コラーゲン貧食能を持ち、貧食したコラーゲンを細胞内ライソゾーム系でカプシンB等のシステインプロテアーゼで分解し、骨代謝・骨改造現象におけるコラーゲン消化・吸収機構において重要な働きをしていることが示唆された.

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi