1996 Fiscal Year Annual Research Report
エナメル芽細胞のアポトーシスにおける貪食機構についての研究
Project/Area Number |
08672107
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
西川 純雄 鶴見大学, 歯学部, 講師 (60097277)
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Keywords | エナメル芽細胞 / アポトーシス / 貪食機構 / 免疫組織化学 |
Research Abstract |
本研究の目的は、ラット切歯エナメル芽細胞のアポトーシスにおいて、その結果として生ずるアポトーシス小体の処理過程を知ることである。アポトーシスが実際移行期エナメル芽細胞で生じていることは、transferase-mediated dUTP-biotin nick end labeling(TUNEL)法によって確認された。本研究によって得られた結果からは、エナメル芽細胞、乳頭層細胞およびマクロファージがアポトーシス小体の貪食細胞であることが示唆される。さらに、アポトーシス小体を貪食しているマクロファージは同時に、OX6抗体によってその形質膜が強く標識された。このことは、このマクロファージが同時に主要組織適合性抗原クラスII(MHC class II)を発現していることを示している。MHC class IIは抗原提示分子として知られていることから、アポトーシスの過程で生じた自己抗原が提示され、さらに一連の免疫応答の生じている可能性が示唆された。これらの結果のついては既に、原著論文および短い総説として発表された。本研究の第二の目的は、アポトーシスにおいて核のクロマチンDNAを含む核質のrearrangementを調べることにある。予備的な結果としてDNAはもちろんRNAおよびRNA結合タンパク質のrelocationを示唆するデータを得ている。今後はさらに、この問題について蛍光抗体法、およびpre-embedding法あるいはpost-embedding法を駆使した免疫電子顕微鏡法を用いて、アポトーシスの解明に努力してゆく予定である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Nishikawa,Sumio: "Phagocytotic processing of apoptotic bodies of transitional ameloblasts by MHC class II-expressing macrophages in rat incisor" Journal of Histochemistry and Cytochemistry. Vol.44 No.12. 1459-1467 (1996)
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[Publications] Nishikawa,Sumio: "Apoptosis (programmed cell death) of transitional ameloblasts and MHC class II expression in rat incisors" Acta Anatomica Nipponica. Vol.71 No.6. 597-603 (1996)
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[Publications] Nishikawa,Sumio: "Internalization of styryl dye FM 1-43 in the hair cells of lateral line organs in Xenopus larvae" Journal of Histochemistry and Cytochemistry. Vol.44 No.7. 733-741 (1996)