1997 Fiscal Year Annual Research Report
好中球の機能抑制を誘導する歯周炎関連細菌由来産物の細胞への作用機序に関する研究
Project/Area Number |
08672196
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
廣藤 卓雄 九州大学, 歯学部, 講師 (10189897)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米田 雅裕 九州大学, 歯学部, 助手 (10253460)
椛島 浩明 九州大学, 歯学部, 助手 (20214504)
濱地 貴文 九州大学, 歯学部, 助手 (80198811)
前田 勝正 九州大学, 歯学部, 教授 (00117243)
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Keywords | 歯周病関連細菌 / 好中球 / H_2O_2産生能 / 細胞膜レセプター / プロテインキナーゼC |
Research Abstract |
歯周炎関連細菌由来産物のヒト多形核白血球(PMN)への機能的影響とその機序を解析する目的で以下の実験を行った。 歯周炎関連細菌Porphyromonas gingivalis(P.g.)菌培養上清画部分に、PMA(phorbol 12-myristate 13-acetate)のFMLP(n-formy-Met-leu-phe)刺激、或いはPMA刺激によるH_2O_2産生能の低下を引きおこす因子の存在が認められた。この因子による抑制効果はレセプターを刺激するFMLPに比べ、protein kinase Cを直接活性化するPMAを用いた方がより顕著に認められた。この事はP.g.由来因子のPMN細胞膜レセプターに及ぼす影響について調べた結果から、因子に細胞膜上のFMLPレセプターを減少させる働きがあったことから、この影響による効果とも考えられるが、現在、脱リン酸化酵素のインヒビターであるokadaic acid,protein kinase Cのインヒビターであるstaurosporin等を利用して、P.g.由来因子のprotein kinase Cに及ぼす効果について検討中である。
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