1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08672206
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
鈴木 基之 昭和大学, 歯学部, 講師 (10138414)
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Keywords | 歯周炎 / リスクファクター / 予防法 |
Research Abstract |
著者らが1992年より1994年の間に既に行った、無歯科医地帯での歯周病自然史データーを利用して、歯周炎の進行様式の分析を行った。 【材料と方法】被害者は男211名、女275名、計486名(年齢14〜44歳)。 診査内容は、Probing Depth(PD),Attachment Level(AL),Gingival Index(GI),Plaque Index(PI-I),Calculus Index(CI)の各臨床診査データーのうち、本年度は、PDおよびALについて、コンピューターにデーター入力を行い、歯周炎進行状況分析を行った。 【結果】初年度と3年度目との各siteごとのPDおよびALについて、それぞれ2.5mm以上変化したものを変化群、2.5mm以下の変化のものを不変化群とすると、PDでは全年代で不変化群は98%以上を占めてした。変化群のうち初年度のPD値により分類し、各年代別にみると14〜24、35〜44才代で増加群は少なかったが、35〜44才群ではPD値の増加傾向が認められた。 ALについては、全年代を通じ92%以上のsiteで不変であった。初診時AL値の増加したものは少なく、25〜34才、35〜44才代AL値の増加が認められた。 以上の結果よりPD,ALの経年変化状況の分析より、PDでは2年間の間で25〜34才代でPDの増加が著明に認められ、特に深いPDを有する部位での増加が著しかった。 またALでは14〜24才代では増加傾向が低いのに対し、25才以降で増加する傾向が著しく認められた。 このことにより20代後半、特に30代以降が、歯周炎予防プログラムのターゲットとなることが示唆された。
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