1996 Fiscal Year Annual Research Report
顎関節症の治療に用いる咬合面ラミネートベニアの設計・製作に関する研究
Project/Area Number |
08672234
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中村 隆志 大阪大学, 歯学部・付属病院, 講師 (20198211)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 剛郎 大阪大学, 歯学部, 教授 (20028757)
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Keywords | 咬合面ラミネートベニア / 顎関節症 / 歯列弓形態 |
Research Abstract |
我々は顎関節症に用いる咬合面ラミネートベニアの設計・製作に関する研究を行い、以下の成果を得た。 (1)顎関節症患者に対して付与すべき理想的な歯列弓形態を決定するために、視覚的に調和のとれた歯列模型を非接触型3次元形状計測装置を用い計測を行った。そして歯列弓、前後的咬合湾曲、側方的咬合湾曲を多項式で表し、比較検討を行った結果、歯列弓に関しては4次関数で、前後的および側方的咬合湾曲は2次関数で表すことができ、得られた関数の係数を平均することにより理想的と考えられる歯列弓形態を求めることができた。また歯列弓および咬合湾曲を1つの曲線で表すことを試み、その結果3次元的に歯列弓形態をコンピュータ上に表示し、任意の角度から歯列弓形態を認識することが可能となった。 (2)コンピュータにより咬合面ラミネートベニアのデザインを決定するために、計測により得られた歯列模型の3次元データを市販のCADソフトで扱えるようにデータ変換を行うプログラムを自作した。そして、変換した3次元データをCADソフトに読み込み歯列の3次元表示を行った。その結果、視覚的に調和のとれた歯列と顎関節症患者の歯列とをコンピュータ上で比較することが可能となり、咬合面ラミネートベニアを付与するために削らなくてはならない歯の部分などを認識することが可能となった。
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[Publications] 中村隆志: "歯科用CADICAMシステムによるセラミックインレーの適合性に関する研究" 歯科審美. 9巻1号. 27-32 (1996)
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[Publications] 若林一道: "CADICAMによる咬合再構成のための咬合形態の3次元的診断に関する研究-コンピュータを用いた歯列弓形態および歯の形態の模型分析-" 第96回日本補綴歯科学会学術大会論文集. 40巻96回特別号. 56- (1996)