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1996 Fiscal Year Annual Research Report

高齢者のQOLに対する義歯の効果

Research Project

Project/Area Number 08672235
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

小野 高裕  大阪大学, 歯学部・附属病院, 講師 (30204241)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 野首 孝祠  大阪大学, 歯学部, 教授 (80028753)
池邊 一典  大阪大学, 歯学部, 助手 (70273696)
Keywords高齢者 / QOL / 義歯 / 栄養摂取
Research Abstract

平成8年度は,予備調査として大阪府立老人大学受講生に対するアンケート調査を行い,さらに本調査として受講生の中からボランティアとして対面調査に参加した者に対して口腔内診査,義歯に関する診査,栄養調査等を行った.
予備調査の対象者は,南北2ヵ所の老人大学受講者合計900名であり,健康状態,生活状況,義歯の有無,歯科受診状況,本調査への協力の可否等をアンケート調査した.このアンケート調査は前年度から行っているが,集計した2年間のデータから,約90%の者がかかりつけの歯科医院をもち,徒歩で10分以内という通院形態が約50%を占めていること,何等かの不満により歯科医院を変えた経験をもつ者が約50%あり,結果的に約70%の者が歯科医療に対して満足していること等が明らかとなった.
本調査には,北部講座(吹田市)の受講生のうち145名(男性78名,女性67名,平均年齢65.8歳)が参加し,このうち約50%が上下顎いずれかに義歯を装着していた.対面調査により,以下のような結果が得られた.(1)咬合力は男性の方が女性より大きく,現在歯数に比例していた.(2)天然歯列者は義歯装着者より咬合力が大きく,義歯装着者では咬合力と義歯に対する満足度が比例していた.(3)栄養摂取状況をエネルギー充足率で見た場合,特に男性で義歯に対して不満な群が充足率が低下する傾向が顕著であった.すなわち,充足率80%以下を示した者が,義歯に対して満足と答えた群では33%,普通と答えた群では60%,不満と答えた群では100%に認められ,義歯が高齢者の栄養摂取状況に重要な影響を及ぼしていることが明らかとなった.

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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