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1996 Fiscal Year Annual Research Report

動的測定による辺縁小漏洩の定量解析

Research Project

Project/Area Number 08672262
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionNiigata Institute of Technology

Principal Investigator

原嶋 郁郎  新潟工科大学, 工学部, 助教授 (00121129)

Keywords辺縁封鎖性 / 微小漏洩 / 熱サイクル / 非破壊測定 / 連続測定 / 定式記述 / 充填修復材料
Research Abstract

歯科充填修復用材料の窩洞辺縁封鎖性を一次スクリーニングするための定量的評価法を確立する研究の一環として,SUS316ステンレスで作製した擬似窩洞を歯科用コンポジットレジンおよび歯科用グラスアイオノマーセメントで修復した試料について,独自に開発した辺縁封鎖性試験装置によって熱サイクルに対する辺縁漏洩挙動を連続測定した。
試料で観察された辺縁漏洩量の変化動態は熱サイクルの3次多項式として概ね表現するのが妥当であった。得られた多項式の漏洩量0への外捜によって漏洩開始熱サイクル数が推定でき,これをもって辺縁封鎖性の評価指標としうることがさらに追認できた。
コンポジットレジンの弾性率は大半の口腔温度域ではグラスアイオノマーセメントより大きく、熱膨張係数は両者とも大差なく数十ppm/℃程度あった。しかし,コンポジットレジン,クラスアイオノマーセメントともステンレスに対する接着性は十分とはいえず引張強度で30kgf/cm^2以下であった。したがって,酸処理歯質に対するような長期にわたる辺縁封鎖はなく,比較的早期に辺縁封鎖性が破壊する傾向であった。コンポジットレジンに比べるとグラスアイオノマーセメントの方が早期に漏洩を開始する例が多く,またグラスアイオノマーセメントで見られた漏洩挙動の回帰係数は大きな傾向にあった。これは熱サイクル負荷時に試験溶液で試料表面を洗われ続けるため,グラスアイオノマーセメントの対水溶解性がコンポジットレジンに比べて劣ることが原因するためと推定された。ただ,物性と辺縁封鎖性の関連把握には,封鎖破壊が疲労破壊とみなせ,さらにデータの蓄積が必要である。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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