1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08672288
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
萩原 敏之 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (70228394)
|
Keywords | Distraction Osteogenesis / Electrical Stimulation / Mandibula |
Research Abstract |
実験方法の確立 1)体重が約3kgの家兎(日本白色)を用いて、ケタラール麻酔およびアセプロマジンによる鎮静下に下顎骨骨切り術を施行した。骨切りはイリザロフ原法では、corticotomyとされているが、下顎骨では骨髄も切断されてしまうためosteotomyとならざるを得なかった。 2)術後感染の問題から切開は口腔外とし、術後抗生物質ABPCを100mg静注するようにした。 3)術直後は生理食塩水を出血量にあわせて静注し、経口摂取困難のため手術翌日は飲水のみとし2日目から6日目まで軟食とし生存可能となった。また、latency periodは全身状態良好となった7日間とした。 4)手術時にオルソフィツクスM100延長器の装着は可能であったが、直流定電流刺激発生装置EBS-625の装着は困難で、延長のスクリューをそのまま電極とするよう発生装置を改良した。そのため端子は1セットとし、電流は骨壊死を起こさない15μAを至適電流とした。電流の効果を確実とするため、延長開始時より電気刺激し固定期間中も同じ電流量で通電した。 5)1日0.7mmで10日間の延長(合計7mm)を行った後に、1週間、2週間、1、2か月間の固定期間を置き、10%formalin neutral bufferにて環流固定し屠殺している。 以上、直流電流刺激発生装置を用いて下顎骨延長仮骨を行う実験方法を初めて確立し得た。現在、レントゲン撮影および組織学的観察のための試料作成中である。
|