1997 Fiscal Year Annual Research Report
口腔領域における感染症(HSV,HCV,HIV)の唾液中の抗体測定の試み
Project/Area Number |
08672321
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
林 誠一 横浜市立大学, 医学部・附属病院, 講師 (30238109)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市川 誠一 神奈川県立衛生短期大学, 公衆衛生, 助教授 (90106302)
小野 繁 横浜市立大学, 医学部・附属病院, 助教授 (40103501)
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Keywords | 口腔感染症 / 唾液中の抗体測定 / HCV / HSV / HIV |
Research Abstract |
唾液摂取は93人(98検体)で,その内訳はHBV感染者2人(2検体),HCV感染者30人(35検体),HIT感染者60人(60)検体である。これらの検体を用いて唾液中と血清中の各々のHIV抗体、HBV抗体、HCV抗体、HSV抗体を測定した。唾液検体からはHIV抗体、HBV抗体、HCV抗体、HSV抗体の測定が可能で,血清の抗体測定結果と同じであった.とくにHCV感染者で外来受診のたびに再摂取した唾液でもHCV抗体は確認でき、日差での抗体確認が異なることは無かった。また,HIV抗体の場合は市販のELISAキット(GBNELAVIA)を用いた.全例が唾液でも抗体陽性であることが確認できた。Westem blot testでは、唾液の全例にgp160のバンドが確認できた。また、外来受診のたびに再摂取した唾液でもHIV抗体は確認でき、日差での抗体確認が異なることは無かった。これらHIV感染者の血清を材料としてHBV抗体、HCV抗体を測定したところ、HBV抗体は28例、HCV抗体賜性は25例であった。唾液中の抗体測定と同じ結果を示した。われわれが行っている唾液中の抗体測定の方法は信頼できる方法と思われるが,検体数をできるだけ多く集め唾液中の抗体測定法の信頼性を高めたいと考えている。
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