1997 Fiscal Year Annual Research Report
口蓋裂顎裂部の骨架橋形成とインプラントに関する研究
Project/Area Number |
08672328
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
鈴木 規子 昭和大学, 歯学部・第1口腔外科, 助教授 (10112731)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
代田 達夫 昭和大学, 歯学部, 助手 (60235760)
松井 義郎 昭和大学, 歯学部, 講師 (10181687)
|
Keywords | 口蓋裂 / 顎裂部 / 骨架橋 / 骨移植 / インプラント / 骨生検法 / 3次元CT法 / 術後機能 |
Research Abstract |
本年度は昨年度に引き続き以下の様な点について実施した。 1、顎裂部への骨移植:唇顎口蓋裂症例の2次的骨移植 1)自家腸骨海綿骨細片移植;年齢16歳以上の症例でデンタル・インプラントの適応例 2)自家下顎骨海綿骨細片移植;年齢16歳以上の症例でデンタル・インプラントの適応例 3)同種骨(脱灰凍結乾燥骨)移植;年齢16歳未満の片側唇顎口蓋裂症例で顎裂幅の比較的狭いもので積極的に歯牙移動を行う症例 2、骨架橋部の治癒の検討 1で行った手術の骨創治癒の状態を術後3カ月、6カ月時のデンタル、オクル-ザルのX線撮影に加えて以下の方法により検討を行った。 1)骨生検法による検討 骨移植後、約6ヶ月で直径3mmのトレフィンバを用いて移植部の骨生検を行なった 2)3次元CT法による検討 デント・スキヤン法および上顎の特種撮影法により行なった。 その結果、1)2)で得られた所見の比較検討により、3次元CT法によって全症例とも骨架橋がみられ、またCT上で健常な骨が形成されている症例では骨生検法による病理組織学的にも健常な骨創治癒の状態が観察されていた。症例数が少ないので確定的なことはいえないので次年にもさらに検索を継続する予定である。 なお、これらの結果の一部については第8回国際口蓋裂学会にて発表をおこなった。
|