1996 Fiscal Year Annual Research Report
口腔癌術後言語障害の治療に関する研究-治療前後の構音動態および音声の客観的評価-
Project/Area Number |
08672331
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
今井 智子 昭和大学, 歯学部, 講師 (60260907)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 千春 昭和大学, 歯学部, 助手 (90229485)
和久本 雅彦 昭和大学, 歯学部, 助手 (60220852)
高橋 浩二 昭和大学, 歯学部, 講師 (40197140)
鈴木 規子 昭和大学, 歯学部, 助教授 (10112731)
山下 夕香里 昭和大学, 歯学部, 講師 (50260906)
|
Keywords | 口腔癌 / 術後機能 / 言語障害 / 歪み音の客観的評価 / 構音動態 |
Research Abstract |
口腔癌術後言語障害患者の構音動態および音声の客観的評価に関して、以下の項目を行った。 1.口腔癌術後患者からのデータ採取 1)構音動態の観察 種々の切除範囲の舌切除症例について、エレクトロパラトグラフィーを用いて舌と口蓋の接触様式の観察を行った。 2)音声サンプルの採取 エレクトロパラトグラム所見の得られた症例から同時に音声サンプルを録音した。 2.歪み音の客観的評価 1)評価基準の作成 口腔癌術後患者のスピーチは歪み音が主体であるため、従来の明瞭度検査で評価することは困難である。そこで、他の音に聴き誤られない程度の歪みを聴覚的に検出可能な評価基準の作成を試みた。被験者は摩擦音から/s/、破裂音から/t/を選択し、各々の音について歪みの程度、構音点、構音様式等の項目をパラメーターとして設定した。 2)言語治療士による聴取実験 1)で作成した評価基準に基づき、口腔癌術後患者の音声の評価を試みた。 以上、今年度はデータの採取および音声(歪み音)の評価基準の作成が主であった。採取できた音声サンプルの一部について評価基準に基づいた聴取実験を行ったが、評価基準のパラメーターの設定を検討する必要性が示唆された。
|