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1997 Fiscal Year Annual Research Report

糖尿病患者における抗菌剤の口腔内組織移行性

Research Project

Project/Area Number 08672340
Research InstitutionTOKYO WOMEN'S MEDICAL COLLEGE

Principal Investigator

三宮 慶邦  東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (00119968)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 深田 健治  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (70266815)
星 桂芳  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (50237822)
酒向 誠  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (60256534)
Keywords糖尿病 / 抜歯 / 微小循環障害 / 抗菌剤 / 口腔組織 / 組織移行
Research Abstract

糖尿病患者の易感染性や歯周症の増悪については周知の事実であり、通常口腔外科領域の臨床において、糖尿病患者の抜歯などの口腔観血的処置時に抗菌剤の投与は確実に行われるべきである。しかしながら、糖尿病患者では、網膜と同様に口腔粘膜毛細血管においても、糖尿病性細小血管症の進行に伴う微小循環障害が発生しているものと考えられ、口腔粘膜への移行濃度も健康人に比し劣ることが予測される。今回東京女子医科大学歯科口腔外科を受診し、抜歯を行う糖尿病患者を対象として経口で抗菌剤を投与し、施行直後の末梢血、抜歯窩貯留血液と歯肉を採取し、血清中および歯肉中の抗菌剤の移行濃度をBioassay法により測定した。現在までcefacrol 35症例とlomefloxacin hydrochloride 30症例の濃度測定を行った結果、cefacrolでは歯肉において服用1時間以内では最大1.67μg/g、最小0.09μg/g、平均値0.829±0.500μg/gであり、服用1時間から2時間後では最大7.98μg/g、最小0.4μg/g、平均値2.038±1.691μg/gであった。またlomefloxacinでは、糖尿病患者では血清中濃度が0.22〜1.97μg/ml、平均値1.128±0.635μg/ml、歯肉中濃度が0.20〜2.93μg/g、平均値1.323±1.037μg/gであったのに対し、健康成人では血清中濃度が0.47〜3.76μg/ml、平均値1.53±0.882μg/ml、歯肉中濃度が0.13〜2.00μg/g、平均値0.924±0.513μg/gであった。しかしながらこれらのいずれにおいても有意差は認められなかった。今後は、症例数の増加と詳細な検討が必要であると思われる。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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