1996 Fiscal Year Annual Research Report
IgG,IgAを欠損するaly/alyマウスにおけるT細胞機能の研究
Project/Area Number |
08672341
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
岩成 進吉 日本大学, 歯学部, 助手 (30168588)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小宮山 一雄 日本大学, 歯学部, 助教授 (00120452)
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Keywords | aly / alyマウス / IL-2 / RT-PCR / ELISA |
Research Abstract |
aly/alyマウス脾リンパ球およびC57BL/6マウス脾リンパ球を用い,in vitroにおける細胞増殖試験,細胞生存率,IL-2,IL-4,IL-5,IL-6,IFN-γ,TGF-β,TNF-αのmRNAの発現,IL-2セレプターα鎖の発現,IL-2蛋白産生について検索した結果,以下の成績を得た。 1.aly/alyマウス脾リンパ球は,ConA刺激によって細胞増殖反応がみられたが,C57BL/6マウスに比較して著明な低下が認められた。 2.aly/alyマウス脾リンパ球は,CD3抗体とPMA刺激に対しても細胞増殖が見られたが,C57BL/6マウスに比較して低レベルであり細胞生存率にも著明な低下が認められた。 3.aly/alyマウス脾リンパ球は,IL-2,IL-4,IL-5,IL-6,IFN-γ,TGF-β,TNF-αの各mRNAの発現を認めた。 4.aly/alyマウス脾リンパ球の刺激後の培養上清中に存在するIL-2の産生量は実験を通して非常に低値を示したが,aly/alyマウス脾リンパ球はIL-2Rα鎖を発現し,細胞増殖能の低下がIL-2レセプターの発現異常や機能異常によるものではないことが明かとなった。
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