1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08672655
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
江川 宏 関西医科大学, 医学部, 助教授 (20077663)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 伯夫 関西医科大学, 医学部, 教授 (80094431)
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Keywords | IgA型抗リン脂質抗体 / 抗リン脂質抗体症候群 / 深部静脈血栓症 / 急性心筋梗塞 / 血液凝固線溶系検査 / 血清一酸化窒素 |
Research Abstract |
我々は既にIgA型の抗リン脂質抗体(APA)測定法を確立し、APA価高値症例についてIgA型抗体(Aと略),IgG型抗体(G),IgM型抗体(M)のそれぞれを測定した。その内MとA高価症例,A単独高値症例では下肢深部静脈血栓症(DVT)など血栓症症状を有する患者の割合が高かった。そこで通常のSLE患者,APS患者,DVTなどの血栓症患者群に分けて、症例をふやして各型APAを分析してみた。その結果血栓症群ではG型APA値が全症例カットオフ値以下であったのにA型APAでは約80%が高値で、通常のSLE群が各分画共高値であるのと明らかに異なっていた。以上のことからA型APAは血栓形成と密接な関連が強く示唆されていた。そこでさらにA型APA高値症例と血小板数や各種凝固線溶系検査,血清一酸化窒素値など血栓症マーカーとの関連を明らかにすべく、APS患者でも発現する急性心筋梗塞に着目し、検討してみた。これは急性の血栓形成時をとらえうるし、心臓カテーテル検査により心血行動態の把握ができるためである。 全APAの異常高値症例は認められなかったが、比較的高めの症例の分画測定をしてみたところ、G,Mは低値であったが、Aはやや高めのものがみられた。現在症例をふやし、各検査との関連を詳細に検討している。 なお実験的APSマウスによる検討はW/BF1マウスからのAPSは主にIgG型で、IgA型APAの測定感度などの点で、予期した結果がえられなかった。
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