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1996 Fiscal Year Annual Research Report

アセチルコリン受容体自己抗体の超高感度酵素免疫測定法の開発

Research Project

Project/Area Number 08672656
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionSetsunan University

Principal Investigator

河野 武幸  摂南大学, 薬学部, 講師 (50178224)

Keywords重症筋無力症 / アセチルコリン受容体自己抗体 / 酵素免疫測定法 / 自己免症疾患 / HLA / エピトープ
Research Abstract

エピトープの部分合成ペプチドを抗原としたアセチルコリン受容体(AChR)自己抗体の超高感度酵素免疫測定法を開発し、その診断的有用性を明らかとした。
1 AChRのα-サブユニットの細胞外ドメイン(1-211)のすべての配列をカバーする12個のペプチドおよび膜貫通後再び細胞外に露出する部分のペプチドを1個合成した。続いて、これらを抗原とした申請者独自の超高感度酵素免疫測定法を開発した。
2 この方法によりMG患者血中のAChR自己抗体のエピトープ解析をした。その結果、自己抗体が認識する主なエピトープはα(41-70)およびα(304-322)であった。
3 この二つのエピトープを抗原とした測定法での陽性率は、MG患者全体(n=47)で85%であり、従来法の陽性率(72%)を上回っていた。なお、従来法で殆ど抗体の存在が証明されなかったI型(眼筋限定型)症例(n=17)の陽性率は94%であった。これらのことから、申請者の方法の診断的有用性が明らかとなった。
4 治療(胸腺摘出術)後の予後を左右するエピトープの有無を調べた。その結果、全身型症例の予後を左右するエピトープの存在が示唆され、これにより予後予測が可能となる見通しが得られた。
5 予後を左右するエピトープを認識する自己抗体の有無とHLAとの関係を調べるため、PCR-SSO法およびPCR-RFLP法を用いたHLA(DRおよびDQ)のジェノタイプの同定を開始した。また、眼筋限定型の予後を左右するのはクラスIのHLAである可能性が示唆されたため、眼筋限定型症例のセロタイプの同定を開始した。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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