1997 Fiscal Year Annual Research Report
肥満児童への教育的介入についての小児看護学の視点からの考察
Project/Area Number |
08672662
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
木村 留美子 筑波大学, 医療技術短期大学部, 教授 (90169946)
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Keywords | 肥満児童 / 体脂肪率 / 体格指数 / 教育的介入 / チェックリスト |
Research Abstract |
平成8年度の調査結果から教育的介入を必要とする肥満児童を抽出し、学校長、養護教諭、担任の協力を得て肥満児童とその親に対して介入を行った。 1、肥満児童の抽出 測定した体脂肪(男女共25%以上を肥満とする基準を新たに設定した)と過去2年間の体格指数(カウプ、ロ-レル、肥満度の3指数のうち2つ以上が肥満)の値から肥満児童を抽出した。 2、介入の内容 (1)平成8年度の食・生活習慣、健康度、不定愁訴等の調査結果を肥満児童と非肥満児童で比較検討し、肥満児童に特徴的な問題と、従来から肥満児童に問題とされている事柄について、調査校の対象児童とその親に対し説明を行った。 (2)最も子どもの肥満が進行する夏休み期間に、肥満の増加を最小限にするための7項目を基本としたチェックリスト(頑張り表)を準備し、肥満の軽減と健康的な生活習慣の確立に努めさせた。 3、研究の成果 チェックリスト(頑張り表)は、(1)の内容を整理し肥満児童共通の問題を7項目と、子ども個々に応じた項目、最大11項目からなる。このチェックリストの活用前後には体脂肪率の測定を行い、チェックリストを回収した後、体脂肪率が減少した子どもと増加した子どもでチェックリストの項目に違いがあるか否かを確認し、有効な結果が得られた。
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