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1997 Fiscal Year Annual Research Report

在宅で呼吸障害をもつ人々の食べる楽しみに着目した栄養指導に関する研究

Research Project

Project/Area Number 08672685
Research InstitutionNagano College of Nursing

Principal Investigator

小西 恵美子  長野県看護大学, 看護学部, 教授 (70011054)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 鈴木 真理子  長野県看護大学, 看護学部, 助手 (10281255)
太田 勝正  長野県看護大学, 看護学部, 助教授 (60194156)
征矢野 あや子  長野県看護大学, 看護学部, 助手 (20281256)
麻原 きよみ  長野県看護大学, 看護学部, 助教授 (80240795)
大久保 いく子  長野県看護大学, 看護学部, 助手
Keywords在宅酸素療法 / 食事 / 看護 / エスノグラフィー
Research Abstract

在宅で生活する慢性呼吸障害者の食生活支援を行うことを目標に、(1)関連文献の調査、(2)在宅酸素療法(以下、HOT)適用者48名を対象とした食生活実態の調査(以上、平成8年度)、および(3)HOT適用者にとっての食事の意味に関する質的分析(平成9年度)を行った。
文献調査からは、この種の患者の栄養状態は疾患の予後に大きく影響する、病める人の食事へのこだわりは研ぎすまされた「生きる」ことへの表現である、などの示唆を得るとともに、慢性呼吸障害者の食生活実態はほとんど調査されていないことを確認した。
HOT適用者の食生活実態の調査は半構造的面接によって行った。結果、空腹感や食事のおいしさを感じることが少ない、歯科治療を受けにくい、食事指導が不十分などの問題点とともに、食事に気を配ってくれる家族がいる、食べる意義を前向きにとらえ食生活を工夫しているなどの強みを見出した。
HOT適用者にとっての食事の意味に関する質的分析は、エスノグラフィーの手法によった。結果、HOT患者は「この病いの苦しみ」のなかで、医療専門家に疾患の見通しや食生活に関する情報を望んでもそれは十分には得らず、受けている治療や専門家の指導に「納得できない」現実がある。時に、民間療法的な食事をとり、他者からは儀式的とも思える食行動をして「治療としての食事」を「生きていく支え」として生活している、などの点が明らかなった。すなわち、このような人々にとっての食事は生きる意欲の表現であった。
慢性呼吸障害者に対する食事指導は、この人々の「治療としての食事」という食事の意味をポジティブに活かし、それに医学的・栄養学的側面をくみこんで、毎日の生活のなかで継続できるものでなければならない。

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Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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