1998 Fiscal Year Annual Research Report
生涯発達的視点からみたあそびの意義に関する研究精神的健康/QOLとたのしみ経験との関連
Project/Area Number |
08672687
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Research Institution | Nagano College of Nursing |
Principal Investigator |
池田 紀子 長野県看護大学, 看護学部, 助教授 (70281251)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小澤 道子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (40297065)
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Keywords | たのしみ経験 / 生涯発達 / あそび / 精神的健康 / たのしみ経験内容 |
Research Abstract |
生涯発達的視点から人にとっての「たのしみ経験」内容について下記のように質的検討を行い、精神的健康の一つの尺度としての「たのしみ経験」について考察した。 1. 青年期、中年期、老年期を対象としたたのしみ経験に関する調査 1) 子ども時代の家族との「たのしみ経験」について、世代差性差を比較検討した。 2) 各世代の幼児期の「たのしみ経験」の分類枠組みの検討 3) 各世代の幼児期から中年期までの、友達との「たのしみ経験」について、たのしみ経験を共有する友達の人数の視点から比較検討した 4) 小学校における「たのしみ経験」について、世代差、性差を比較検討した。 5) 中年期女性の子育て期の家族とのたのしみ経験について、自分の子ども時代のたのしみ経験との関連性をみた。また中年期女性の子ども(女子大学生)の子ども時代における家族とのたのしみ経験と比較し、同一家族内で、母親と娘の視点から見た家族との「たのしみ経験」について検討した。 6) 幼児期の「たのしみ経験」について、費用(金)との関連性について検討した。 2. 中学生を対象として、描画を含めた「たのしみ経験」に関する調査。 1) 中学生の「たのしみ経験」内容について、各時期毎に性差、地域差の検討。 2) 中学生の描画に見るたのしみ経験について、各時期毎に性差、地域差について検討し、さらに事例として考察した。 3. 3歳児の母親を対象とした3歳児の「たのしみ経験」に関する調査 1) 母親からみた3歳児の「たのしみ経験」内容の分類 4. 病を持つ高齢者の「たのしみ経験」に関する面接調査
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[Publications] 池田紀子・羽室俊子他: "中学生のたのしみ経験の地域差" 45回日本小児保健学会講演集. 496-497 (1998)
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[Publications] 小澤道子・池田紀子 他: "幼児期の友達と「たのしみ」経験" 第45回日本小児保健学会講演集. 168-169 (1998)
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[Publications] 池田紀子・小澤道子他: "生涯発達的視点からみたたのしみ経験-中年期女性の子育て期の家族とのたのしみ" 第60回日本民族衛生学会総会講演集. 90-91 (1998)
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[Publications] クック範子・池田紀子他: "生涯発達的視点からみたたのしみ経験-中年期女性の子育て期の家族とのたのしみ:母娘の視点から" 第60回日本民族衛生学会総会講演集. 92-93 (1998)
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[Publications] 小澤道子: "あそびの記憶" こころの健康. 13(1). 22-28 (1998)
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[Publications] Noriko Ikeda,M.Ozawa etal: "Experiences of Joy-A Case of Company Workers" Journal of UOEH. 20. 338-350 (1998)