1996 Fiscal Year Annual Research Report
長期療養児と家族に対する地域支援ネットワークのための看護コーディネーターの検討
Project/Area Number |
08672699
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
及川 郁子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (90185174)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
萩原 綾子 聖路加看護大学, 看護学部, 助手 (20286909)
川口 千鶴 聖路加看護大学, 看護学部, 講師 (30119375)
平林 優子 聖路加看護大学, 看護学部, 講師 (50228813)
|
Keywords | 小児看護 / 長期療養児 / 在宅療養 / 看護コーディネーター / 療養生活始動 / 地域支援 |
Research Abstract |
地域で療養を必要とする慢性疾患の子供たちやその家族が持つ医療・社会的問題を明らかにし、地域との連携をはかるための看護コーディメーターのあり方について検討を行うため、1996年度は、慢性疾患をもつ子どもとその家族、医師、看護婦(入院病棟および外来看護婦)、地域保健婦の3者より療養生活上の現状と問題点について探ることが目的であった。 1.調査方法の概要 病院や地域との連携の中での療養上の問題については、まだ明らかにされていない事が多いため、文献等を参考に半構成的質問紙を作成し、慢性疾患児を専門に診療している医師、ケアに携わる看護婦、地域でのケア提供者である保健婦、また慢性疾患児をもつ親に、面接による既述調査を実施した。 2.調査結果 面接では、医療者側としてケースに応じた退院指導や療養指導を行っているが、外来や地域との連携の取り方が十分ではないことや、退院後の療養生活指導の評価を行えていないことが問題のようであった。また地域保健婦への療養指導の依頼は、現状では少ないようである。一方親・家族は、退院直後や在宅中に生じる新たな療養上の問題に直面したときに不安を感じ、援助を必要としているようであり、援助を必要とする時期があるようであった。それぞれが抱える問題については、さらに質問紙調査によって量的に分析を進め、看護コーディネーターの役割検討に繋げることが必要とされた。 3.今後の方向性 (1)質問紙調査の拡大により、量的に現状と問題の分析を進める。(2)病院内外に存在している、小児慢性疾患児のための在宅ケア相談室(訪問看護を含む)などを対照に、現在行われている援助体制や内容について検討する。(3)(1)(2)を基に看護コーディネーターの役割機能の検討を進める。
|
Research Products
(2 results)