1997 Fiscal Year Annual Research Report
「住民主体」のコミュニティ・ミーティングを用いた健康問題に関する解決過程の分析-地域看護職の実施するリスク・アセスメントによる健康問題との比較を通して-
Project/Area Number |
08672707
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Gunma Prefectual College of Health Science |
Principal Investigator |
河原 加代子 群馬県立医療短期大学, その他部局等, 講師 (30249172)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 庄亮 群馬大学, 医学部, 教授 (40010011)
細谷 克子 群馬県立医療短期大学, 助手 (50289815)
春山 早苗 群馬県立医療短期大学, 講師 (00269325)
後閑 容子 群馬県立医療短期大学, 教授 (50258878)
|
Keywords | コミュニティ・アセスメント / コミュニテイ・ミーティング / 高齢者 / 障害者 / 介護者 |
Research Abstract |
研究目的1.第2回コミュニテイ・ミーティングの実施(特定の集団) S町のヘルスリスクの優先順位の最も高かった高齢者の集団に焦点をあて、第1回コミュニティ・ミーティングで要望の高かった『生活と健康が密着した情報の場』の提供を計画し、S町高齢者の健康問題の第1位である高脂血症予防のための健康教育を行い、その後に第2回コミュニティ・ミーティングを実施した。健康教育の内容は、血圧・体脂肪測定をはじめ、健診に関する情報の提供及び検査データの見方、高脂血症に関する情報提供、予防食として酢しいたけの試食会を実施した。参加者は、42人(男性19人女性23人)で平均年齢70.4歳であった。優先度の高い問題を、地域に生活する人々がより具体的に身近に感じるためには、自治会組識の規模の単位のコミュニティであることが望ましいこと、マスメディアからの多くの健康情報を自分達の集団に引き寄せて理解し、組織だった健康普及活動に継続していくことが効果的であることが明らかになった。 研究目的2.地域で生活する障害者およびその介護者(家族)に焦点を当てたコミュニテイ・ミーティング(第1回)の実施 地域で生活する障害者の7割近くを占める脳血管障害者の介護を行っている10名の介護者によるコミュニテイ・ミーティングを実施した。結果として、介護役割について介護負担などの否定的側面だけでなく、介護することに意味を見出し、障害者を介護しながら生きる自分自身へ価値をおく肯定的側面が明らかになった。地域で生活する介護者の人々が期待するものは、障害者へのサービス提供とともに、生活の身近な環境に、介護者をはじめとする家族全体を心理面を含めてサポートしていく専門職の支援であった。
|