1996 Fiscal Year Annual Research Report
被服着装による負荷が生体に及ぼす影響 若年との比較に基づく快適被服設計
Project/Area Number |
08680041
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Bunka Women's University |
Principal Investigator |
岡田 宣子 文化女子大学, 家政学部, 教授 (70160679)
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Keywords | 血圧 / 心拍 / 重心動揺 / 被服圧 / 被服重量 / ヒール高 / R-R間隔 / 交感神経 |
Research Abstract |
着装する人の身体機能と関わり、被服に要求される快適さの程度は相違する。高齢者に着心地の良い被服を提供するには、被服着装の負荷が生体に及ぼす影響を健康な若年と比較して検討し、高年特性を明確にする必要がある。また、被験者の生体負担が少ない測定評価法を確立する必要がある。重心動揺、心電図のR-R間隔、血圧、血流、被服圧、事象関連電位、皮膚表面電位などに着目し、被服圧・被服重量・ヒール高の高さなどの負荷が生体に及ぼす影響について、まず健康な若年女子を対象にとらえようと試みた。1.重心動揺 被験者の腰部形状を横方向で70、75、80、85%に収縮した4種製作スパッツが、立位・スクワット動作時に生体に及ぼす影響を、重心移動距離・平均速度、重心動揺面積などから検討した。重心動揺面積については、しゃがみ動作時では85%のものが広くゆるめのためと考えられるが、収縮率が高くなるほど自然の動きが束縛され増加する傾向にある。2.心電図 裸足及びヒール高3種の4条件について、立位時の3分間の心電図のR-R間隔変動をとらえた。低・高周波帯域から、交感・副交感神経の活動をみると、ヒールが高くなるほど、リラックス状態の指標である副交感神経は減少傾向を、活動レベルの高まる指標となる交感神経は増加傾向がみられるようである。3.血圧変動 測定にはフィナプレス血圧計(2300)を用い、立位時とスクワット動作時の血圧・心拍変動の経時変化を無負荷時・ウエスト加圧時・ヒール靴着装時についてみる。被験者は半袖Tシャツとショートパンツを着用し、実験は室温25〜27度で行った。若年ではしゃがみ動作後の回復が速やかで、血圧・心拍数はほぼ安定傾向にあるのに対し、中年では回復が鈍く、血圧・心拍数は次第に増加し生体負荷は大きい。4.今年度はいずれも女子2名について実験を試みただけなので、今後実験条件・例数を増やし、測定・解析法を明確にし詳細に検討したい。
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Research Products
(1 results)