1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08680071
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Fukuoka Women's Junior College |
Principal Investigator |
近 雅代 福岡女子短期大学, 食物栄養科, 助教授 (10046211)
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Keywords | カロテノイド / クロセチン / くちなし / HPLC |
Research Abstract |
共同研究者の退職により一人でとりかかることとなり、また、新任校のため足りない設備、器具が多過ぎて実験は予定に反して遅々として進まなかった。しかし、市販のくちなしの実より抽出した液のクロマトグラムと食品添加物として業務用に使われているA社のくちなし抽出液のクロマトグラムを比較することは出来た。いずれも2〜3個のピークが得られた。しかし、さらにシャープなピークを得るためには、移動相にグラジエントをかけるためのポンプがあるとよいが、一個のポンプでは分離条件が思いどうりに調節するかとが困難であった。また、得られたピークのカロテノイドの性質を調べるのに便利なフォトダイオードアレイを年度末に譲り受けることが出来、以前よりはカロテノイドの研究が有利に出来るようになた。10月World Cancer Reserch FundとAmerican Institute for Cancer Researchから出された、Food,Nutrition and the Prevention of Cancer : a global perspectを読み、カロテノイドと野菜のガン予防における疫学的な研究の一端にふれた。12月山口大学で行われた第11回カロテノイド研究談話会においては合成、動物実験、疫学、植物生理、合成酵素遺伝子などについて、若い研究者の発表が目立った。また、シス異性体の生体内役割が注目を浴びてきていることを再確認した。“Use of Radioactive Carotene to Compare Absorption Coefficients of cis and trans β-carotene"と“Relationship between the Color Values and Carotenoid Contents in Vegetables and Fruits"を投稿予定である。
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