1996 Fiscal Year Annual Research Report
社会人のスポーツ・コミットメントの形成に及ぼす学校体育の影響
Project/Area Number |
08680127
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
金崎 良三 佐賀大学, 文化教育学部, 教授 (70038496)
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Keywords | スポーツ / スポーツ・コミットメント / 学校体育 / 体育授業 / 継続化 |
Research Abstract |
平成8年度は、資料の収集、学校体育関係者(10名)の面接調査および本調査における調査内容を決定するための資料を得る目的で社会人(124名)を対象に予備調査を実施した。その結果、以下の諸点が明らかになった。 1.学校体育の評価の観点は、授業、部活、体育行事、教師、施設、実施スポーツ種目などが目安となる。 2.体育授業のパターンは、(1)自主性尊重型、(2)一斉指導型、(3)その混合型、(4)放任型に分けられる。 3.中学・高校・大学における体育授業を記憶している者や印象に残っている授業があるという者は半数前後である。 4.体育授業においてほめられた経験がある者および体育授業に満足しているという者は少なく、男女とも2割程度である。 5.現在の運動・スポーツ生活上、学校時代の体育授業が役立っていると評価している者は、中学・高校・大学の各時代を通じて少なく、2割弱である。また、現在運動・スポーツを実施している者のうち、それが学校体育の授業がきっかけとなっているという者は2割弱である。 6.予備調査では、学校卒業後スポーツを継続している者のサンプルが少なく、学校体育との関係ははっきりしなかった。 以下の結果を踏まえて、平成9年度の本調査に取り組む予定である。
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