1996 Fiscal Year Annual Research Report
長期間の習慣的な運動が中高年者の成人病危険因子および体温調節能に及ぼす影響
Project/Area Number |
08680133
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
寄本 明 滋賀県立大学, 国際教育センター, 助教授 (30132278)
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Keywords | 習慣的な運動 / 成人病危険因子 / 体温調節能 / ウォーキング |
Research Abstract |
習慣的な運動が中高年者の成人病危険因子や体温調節能に及ぼす影響を検討をするため,長期間(5.7±6.3年),習慣的(週3.1±2.2日)に運動を実施している運動習慣者75名と非運動者301名を比較する横断的な研究と3カ月間の運動プログラム(ウォーキング)実施者27名による縦断的な研究を行った。 1.体脂肪率は習慣的な運動実施者と非運動者に差は見られなかったが,3カ月間のウォーキング実施者では有意な低下を示し,脂肪量が減少した。 2.運動習慣者は非運動者と比べHDLコレステロールでは差が認められなかったが,総コレステロール,中性脂肪,動脈硬化指数の値は低く,虚血性心疾患や動脈硬化等の心血管系の疾患の予防に寄与することが示唆された。 3.運動習慣群およびウォーキング実施群で筋力,柔軟性,敏捷性の機能向上が認められた。 4.運動習慣群は非運動群に比べ,運動時の体温上昇度は低く,体重減少率は僅かに大きい傾向にあった。これは運動習慣群が体温調節上優れている可能性を示唆していた。 これらのことより,ウォーキングのような比較的軽い運動であっても習慣化することにより,中高年者にとっては成人病予防としての効果は十分期待でき,運動の習慣化は運動条件の中でも重要な要素であると考えられる。
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