1996 Fiscal Year Annual Research Report
長野オリンピックにおけるボランティア活動が生活の充実に及ぼす影響
Project/Area Number |
08680137
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
新出 昌明 東海大学, 体育学部, 講師 (70266360)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斉藤 隆志 いわき短期大学, 幼児教育科, 講師 (70279545)
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Keywords | 長野オリンピック / ボランティア活動 / 生活の充実 |
Research Abstract |
本研究は、長野オリンピックにおけるボランティア組織をスポーツ経営学的視点から追究することで、長野オリンピック経営の全体構造の中でボランティア組織の位置づけと役割を明らかにするとともに、生活者としてボランティア活動に参加することが生涯学習(生涯スポーツ)社会における社会参加・人格形成・自己実現とどのような関係にあり、ボランティア活動に参加するスタッフの生活の充実にどのような影響を及ぼすのかを追究することを目的とするものである。 上記目的のうち今年度は、長野オリンピック経営に関する全体的把握とボランティア組織の位置づけ・役割に対する調査から、ボランティア組織の機能について解明し、長野オリンピックにおけるボランティアスタッフの生活の充実に及ぼす影響に対する仮説モデルを構築することであった。 今年度、長野オリンピック組織委員会(NAOC)に対して行った面接調査によって、長野オリンピック組織委員会の経営に関する全体像(運営計画・準備状況,組織体制・組織の構成メンバー,運営資金等)を把握することができた。 また、ボランティア組織の目的は、日本におけるボランティア精神の醸成や定着を意図としたものであり、ボランティアとして参加し、ボランティア集団の一員として大会を支えることから生まれる参加者同士の一体感や達成感を実感させることにあると考えられた。 今後、長野オリンピック開催前の平成9年6月頃にボランティアとして参加することの期待を測定し、長野オリンピック終了後の平成10年3月頃にはボランティアとして参加したことの意義について測定する予定である。
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