1997 Fiscal Year Annual Research Report
スピードスケート滑走時の筋の無酸素性および有酸素性代謝に関する研究
Project/Area Number |
08680142
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Research Institution | Japan Women's College of Physical Education |
Principal Investigator |
根本 勇 日本女子体育大学, 体育学部, 助教授 (40156162)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久野 譜也 筑波大学, 先端学際領域研究センター, 講師 (70242021)
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Keywords | 近赤外線 / 筋代謝動態 / スピードスケート / %deoxygenation |
Research Abstract |
本研究では、スピードスケート滑走中の筋代謝動態を明らかにし、スピードスケート滑走中の筋疲労のメカニズムについて、ローラースケート滑走時のそれと比較検討することを目的とした。その結果、以下のことが明らかにされた。 1)最大下運動時の持久的能力の指標であるVO_2@6mM HLaは、ローラースケート滑走時に比較して低値を示した。 2)ローラースケート滑走および氷上滑走は、心拍数の増加に伴う%deoxygenationの変化は認められず、両滑走法ともほぼ同様な値で推移した。 3)ストローク頻度と%deoxygenationとの間に有意(p<0.01)な負の相関関係が認められた。また、ストローク頻度と滑走速度との間にも、有意(p<0.001)な正の相関関係が認められた。 以上の結果より、氷上滑走時の筋代謝動態がローラースケート滑走時のそれと類似性が高いことから、トレーニング法としてのローラースケート滑走の有効性が確認された。また、スピードスケート滑走時における局所活動筋内の酸素動態は、ストローク頻度による影響が極めて高いことが示唆された。さらには、スピードスケート競技成績を制限する因子として、活動筋内の酸素動態の影響は少なく、他の生理学的要因により制限されていることが示唆された。
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[Publications] 根本 勇 他: "ローラースケート速度漸増滑走時の血中乳酸濃度とパフォーマンスとの関係" 体力科学. 46. 241 (1997)
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[Publications] 小田 宏行 他: "ローラースケート速度漸増滑走時における筋代謝動態" 体力科学. 46. 241 (1997)
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[Publications] 小田 宏行 他: "スピードスケート速度漸増滑走時における筋代謝動態" 体力科学. 46. 427 (1997)
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[Publications] 小田 宏行 他: "ローラースケート滑走および氷上滑走時の筋代謝動態の比較" 第8回冬季スポーツ科学研究会抄録集. 7 (1997)
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[Publications] 若竹 淳 他: "スラップローラー速度漸増滑走中の生理学的パラメータの動態,ローラースケートとの比較から" 体力科学. (印刷中).