Research Abstract |
本研究では,小地域(一県)を対象として,生涯スポーツ学習に参加している高齢者を対象に,健康・体力づくりを志向した生活様式や生活行動および健康,体力・運動能力の実態を統計的調査によって明かにすることを通して,生涯スポーツ学習に伴う健康・スポーツ生活の変容要素と,健康・体力・運動能力への影響について統計的に検討することを目的とした。(継続中) 体力・運動能力および健康・スポーツ生活の統計的調査を実施した。 調査対象:生涯スポーツ学習プログラムに参加する某県内在住の60歳以上の男女計約500名 調査時期:具体的な調査期日は,市やクラブ団体の年間行事計画に対応させたために,調査期間は平成8年12月〜平成9年10月に計画できた。平成8年度は,調査計画の打ち合わせ,調査票の印刷,測定機器準備実施し,予備調査,および一部の標本の調査を実施した。 調査内容: 1)体力・運動能力テスト(高齢者用):身長,体重,長座位体前屈,垂直式脚筋力,握力,12分間歩行。起き上がり,連続その場跳び,立ち幅跳び,垂直跳び,反復横跳び。 2)健康・スポーツ生活調査:生活環境状況,運動・スポーツ実施状況(スポーツクラブ参加状況を含む),生活時間構造(睡眠,食生活,余暇生活など),生活様式,生活行動(保健行動,体力維持増進行動),運動・スポーツ欲求,健康体力欲求,不定愁訴など。 測定方法:体力・運動能力のパフォーマンステストには体育館を使用した。 調査方法:予備調査の結果,健康・スポーツ生活調査は,集合調査法,配票留置調査法,郵送法を併用した質問紙調査を,特徴的な健康生活要因,運動・スポーツ実施環境はフィールドワークによる面接調査,電話調査法をそれぞれ実施することを確認した。 調査単位は個人とした。 調査系統:某県の生涯学習課,市町村の福祉課・部局の協力を得て予備調査を実施した。
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