1997 Fiscal Year Annual Research Report
多摩ニュータウン住民の居住地移動に関する行動地理学的研究
Project/Area Number |
08680174
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Research Institution | TOKYO METROPOLITAN UNIVERSITY |
Principal Investigator |
杉浦 芳夫 東京都立大学, 理学研究科, 教授 (00117714)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石崎 研二 東京都立大学, 理学研究科, 助手 (10281239)
若林 芳樹 東京都立大学, 理学研究科, 助教授 (70191723)
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Keywords | 行動地理学 / 住居選択 / 環境評価 / ロジット分析 / 多摩ニュータウン / GIS |
Research Abstract |
今年度は,以下のような集計作業と解析作業を中心に研究を進めた。アンケートを回収した各150の移動世帯と滞留世帯のうち,必要な質問項目に回答している世帯のみを最終的な分析対象としたところ,各々100世帯強が対象となった。平均的世帯属性は,世帯主が40歳代のホワイトカラー層で,世帯人員は4人であることがわかった。また,移動世帯,滞留世帯ともに多摩市内に分散している。主な移動理由としては,子供の成長や誕生と,住宅環境への不満があげられる。実際に,移動世帯の旧住居に関する居住環境と滞留世帯の現住居に関する居住環境の評価を比較すると,「住宅の広さ」や「住宅の間取り」等の住宅関連の項目についての評価が低くなっている。滞留世帯について,居住環境の満足度を転居を想定した場合の重要度を比較すると,住宅関連の項目は,転居の際の重要度に比べ,現住居の満足度が低い傾向にある。また,GISにより,総合的な居住環境評価の地域的分布を分析したところ,地形条件と近接性により居住環境評価の高低がある程度規定されていることがわかった。さらに,移動と滞留の意思決定をロジット・モデルによって分析したところ,転居の意思決定は生活環境関連変数よりも住宅関連変数によって説明されることがわかった。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 杉浦芳夫: "多摩ニュータウン内の居住地移動" 理論地理学ノート. 11(掲載予定). (1998)
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[Publications] 若林芳樹: "多摩ニュータウンにおける住民の居住環境評価" 理論地理学ノート. 11(掲載予定). (1998)
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[Publications] 石崎研二: "地理情報システムで描く多摩ニュータウンの居住環境" 多摩ニュータウン学会誌. 1(掲載予定). (1998)
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[Publications] 石崎研二: "地形条件・近接性からみた多摩ニュータウンの居住環境評価" 理論地理学ノート. 11(掲載予定). (1998)
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[Publications] 小森谷 祥明: "空間的相互作用モデルによる東京大都市圏における市区間人口移動の分析" 総合都市研究. 64(掲載予定). (1998)
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[Publications] 若林芳樹(分担執筆): "都市と地域構造" 大明堂(森川 洋編)(印刷中), (1998)