1996 Fiscal Year Annual Research Report
博物館における自然史展示の実態とその科学教育的意義に関する基礎研究
Project/Area Number |
08680207
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Surugadai University |
Principal Investigator |
手塚 映男 駿河台大学, 文化情報学部, 教授 (90000108)
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Keywords | 自然史博物館 / 博物館と科学教育 / 博物館と自然史教育 / 博物館と情報 / 環境教育 / 自然保護教育 |
Research Abstract |
平成8年度は、研究目的及び実施計画に従って、関東・信越地区の主な博物館の自然史(動植物中心)の展示について実地調査と研究を行った。実施内容はおよそ次の通りである。 1.実地調査をした博物館 本年度調査予定の11館のうち、これまでの栃木県立博物館、新潟県立自然科学館等8館の展示等について実地調査を行った。千葉県立中央博物館等調査未了の3館については、引き続き調査を実施することにしている。 2.調査方法とその内容 実地調査では、調査内容の正確を期すために、展示のテーマ或いは項目ごとに、展示資料の名称と配置の概略の書取り調査を行うとともに、展示の概況、資料の位置関係、解説内容等の調査資料として写真及びビデオ撮影を行った。これは、資料の整理及び検討等が展示の実態に即して作業が出来るように配慮したためである。更に展示、教育活動等に関する出版物等も可能な限り収集した。実際に調査した結果、栃木県立博物館など、これまでの推定を遙かに上回る標本資料を使用していて、予定以上の時間を必要とした館があり、実施計画の進行に影響した。 3.調査資料の整理と研究 まず、第一段階として、本研究の基礎資料とするために、書取り調査した資料の内容を、写真等の資料を参考に学生の協力を得てパソコンへの入力を進めるとともに、その内容について科学教育の視点から解析を行った。これと平行して、各館の自然史関係の教育活動、更に展示や教育活動に関する出版物等についても展示との関係を中心に検討を行った。これらは現在も進行中である。 4.これからの課題 展示の実地調査、調査資料の入力と解析等いずれも現在継続実施中であり、これらについて平成9年度の調査を始めるまでに一応のまとめを行い、今後の調査と研究の基盤となるように整備したいと考えている。
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