1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08680210
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
大野 完 愛知医科大学, 医学部, 教授 (50023130)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仙石 昌也 愛知医科大学, 医学部, 助手 (40257689)
房岡 秀郎 愛知医科大学, 医学部, 助教授 (40097803)
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Keywords | 医学教育 / 物理基礎学力 / 学力格差 / 補正教育 / 演習形式授業 |
Research Abstract |
高校で物理を履修して来なかった学生は,本学の場合毎年約40%である.入学直後に行った高校物理の基礎的なレベルのテストでは正解率は例年約60%である.特に高校での物理の履修の有無と入学試験において理科で物理を選択したか否かにより正解率が80%から40%まで変わり,大きな学力格差が存在する.医学部では,高校で物理を履修しなかった学生においても医用工学が理解できる程度の物理的素養が要求されているため,我々は1982年度から力学の演習を中心とした補習授業を行ってきたが,1997年度以降電磁気学を含めた補正授業「物理学基礎演習」を開設している.本年度も入学生100名のうちで44名の学生がこの演習授業を受講した.マークカードを使用した新方式の演習形式授業を実施するために,本年度はマークカードを利用する演習問題の作成を行った.しかし,この授業の開講期間が4月から9月までであるため,新しい試みは2回試行しただけにとどまった.今年度の受講者について,演習の成果を判定するため,毎回行った小テストの成績と,前期の物理学講義(選択)および後期の医学物理学講義(必修)の試験結果との相関を調べた結果,相関係数はそれぞれ0.74,0.65であった.このような補正授業はかなり効果的であると判断される.来年度は新形式授業を試みることによって,個々の学生への効率的な対応をはかりたい.
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