1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08680220
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka Prefectural Education Center |
Principal Investigator |
紺野 昇 大阪府教育センター, 科学教育部理科第一室, 研究員兼指導主事 (00260365)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊丹 芳徳 大阪府教育センター, 科学教育部理科第一室, 研究員兼指導主事 (60280830)
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Keywords | コンピュータ計測 / 環境調査 / 環境教育 / 比色計 / 比色法 |
Research Abstract |
当初設定した平成8年度の研究計画どおり、次の2点の研究成果をあげた。 (1).コンピュータと自作比色計を用いた比色法による様々な環境調査の教材化 (2).小学生でも測定可能な、環境調査の教材開発 (1)の教材研究では、自作比色計の改良と測定制御ソフトの改訂を行い、大気中の二酸化窒素濃度の測定精度を高めるとともに、新たに次の項目について環境調査の教材化に成功した。酸性雨のpH、水質中の亜硝酸イオンとリン酸イオン、及び陰イオン界面活性剤とCODである。これらの測定が授業の枠内で行えるように手順を簡素化し、比較的精度よく測定できる教材に整備した。さらに、測定したデータを環境教育の学習素材として有効に活用するために、測定データのグラフ化等の表示ソフトウェアの開発も行った。また、本研究の順調な進行により、平成9年度の研究予定である「開発した教材の実践とその評価」を先行して実施した。現在まで、小・中・高等学校の各発達段階に応じて本教材を用いた環境調査の授業を行い、現在その評価について分析中である。 なお、本研究成果の一部は下記の3つの学会で発表した。日本科学教育学会第20回年会(H8.7.28)で「コンピュータネットワークを用いた環境調査」、日本理科教育学会第46回全国大会(H8.8.3)で「パソコンを用いた環境調査」、日本化学回春季年会(H9.3.28)で「パソコンと自作比色計を用いた環境調査」である。 (2)の教具開発は、メスシリンダーを用いた水質汚濁など、安価に簡単に作れるものをねらいとして数点開発した。この内、教材として利用できるものを平成9年度に授業実践する予定である。さらに、教材の開発を続けている。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 紺野昇,山本伊津子: "コンピュータネットワークを用いた環境調査" 日本科学教育学会第20回年会論文集. 20. 261-262 (1996)
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[Publications] 大塚淳子,紺野昇: "パソコンを用いた環境調査" 日本理科教育学会第46回全国大会大会要項. 46. 251-252 (1996)
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[Publications] 紺野昇: "パソコンと自作比色計を用いた環境調査" 日本化学会第72回春季年会予稿集I. (1997)