1997 Fiscal Year Annual Research Report
不登校の一要因となる教師の強制的コミュニケーション・スタイルの分析
Project/Area Number |
08680222
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
大河原 清 岩手大学, 教育学部, 教授 (40168878)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上谷 順三郎 岩手大学, 教育学部, 助教授 (10233941)
望月 善次 岩手大学, 教育学部, 教授 (40125480)
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Keywords | コミュニケーション・スタイル / メッセージ / わたしメッセージ / あなたメッセージ / 不登校 / 学級通信 / 教師学 / 教師の言葉 |
Research Abstract |
平成9年度は、小・中・高等学校およびそのクラス担任教師の両者を対象にして、教師のコミュニケーション・スタイルに関するアンケート調査を実施した。 調査の目的は、授業中における教師自身の教授コミュニケーション行動に対する意識と、そのクラスの児童・生徒の担任教師のコミュニケーション行動に対する意識との関連を探ることである。 アンケートに取り上げた項目は全部で77項目で、その内容は、(1)学習指導にかかわる事項、(2)人間関係にかかわる事項A(教師から児童・生徒への声かけや教師の素直な感情表現を中心とするもの)、(3)人間関係にかかわる事項B((2)以外の教師と児童・生徒の交流を中心とするもの)、(4)教師から学習者への具体的は発言、である。 調査対象者は、小学校3校(36クラス約1260名)、中学校4校(34クラス約1190名)、高等学校2校(14クラス約350名)である。現在データの分析中である。中学校教員は小学校教員と比べると、児童・生徒に対して「うれしい」や「悲しい」といった感情表現において乏しく、1%水準において差のあることが分かる。また、生徒への挨拶・声かけにおいても、差のあることが分かる。 平成10年度は、データ分析の結果にもとづき、報告書を作成する。
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[Publications] 大河原清: "小・中教員間の自分の教授行動に対する意識の関連についての調査(コミュニケーション・スタイルの研究その2)(注:表1に誤りがあったため、発表当日、差替え用修正版を配布した)" 1997年教育工学関連学協会連合第5回全国大会講演論文集(第二分冊). 727-728 (1997)
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[Publications] 大河原清他: "生きる力を育てる教師のコミュニケーション教材の開発" 日本教材学会第9回研究発表大会プログラム. 74 (1997)