1996 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者のコンピュータネットワークにおける情報活用に関する調査研究
Project/Area Number |
08680223
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
柴若 光昭 東京大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (90107467)
|
Keywords | 高齢者 / パソコン通信 / 情報教育 / 質問紙調査 / ログ分析 |
Research Abstract |
3年間の研究計画の初年度として、「高齢者が現代情報化社会の中で、健康安全に関する情報など必要とされる情報をコンピュータなどの情報機器を活用して有効に得るためには、どうしたらよいか」と言うことについて、基礎的な検討をおこなった。具体的には、主として以下の2つの検討した。 (1)ニフティーサーブとPC-VANのメロウフォーラムなどの高齢者向けフォーラム(シニアフォーラム)について、その活動の特色を会議室の発言等の分析により検討した。その結果、他のフォーラムの発言が「電話的」なのに対して、シニアフォーラムでは「手紙的」であることなど、いくつかの特色が見られたが、これらがシニアフォーラムの本質であるかは、なお検討する必要があろう。 (2)高齢者予備軍とも言うべき人々の意識を知るため、1996年7月に、大手企業の中高年の勤労者約1100名に、留め置き法による質問紙調査を実施した。そのなかで「情報化社会等に関する意識(自由記述)」と、コンピュータ、パソコン通信等への接近度、コンピュータイメージ、健康度、健康観、健康情報・安全情報とそのアクセス、生きがい、交友関係などに関して調査した。その結果は現在分析中であるが、前者については自由記述にしては回答率が高く、また、工場現場の比率が高いので貴重な情報が得られたものと考える。
|
Research Products
(1 results)