1996 Fiscal Year Annual Research Report
コンピュータ使用時におけるストレスと疲労に関する生理・心理学的研究
Project/Area Number |
08680234
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
山岸 正明 鳥取大学, 教育学部・附属教育実践研究指導センター, 教授 (20031924)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
椎名 健 図書館情報大学, 図書館情報学部, 教授 (70093599)
遠藤 盛男 鳥取大学, 教育学部, 教授 (30074115)
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Keywords | ハイテクストレス / ストレス解消 / 疲労回復 / マルチメディア |
Research Abstract |
コンピュータ使用時のストレスと疲労の回復・緩和に役立てる基礎的なデータを得るため,大学生と中学生に対して,音楽と色彩に関する意識調査を行った。 ・「よく口ずさむ音楽」はポップスであった。 ・「体」と「頭の疲れがとれる音楽」としてクラシックとポップスが多かった。 ・「気持ちが休まる色」として大学生は水色,緑,ベ-ジュ,青を,中学生はベ-ジュの代わりに白を選択していた。 ・「体」と「頭の疲れがとれる色」として緑,水色,白が多く連想された。 ・「クラシック」の連想色は大学生ではセピア,白,水色,べ一ジュの順に,中学生では水色,白の順になったが,中学生の方が多岐にわたる色を選んだ。実際の曲「朝」は,水色と白を連想するが,「軍隊行進曲」は,水色,黄色がやや多いが,選択は多岐にわたった。 ・「波の音」は青と水色,「鳥の声」は緑と黄緑を多くが連想した。 ストレスと疲労の回復に音楽と色を利用する可能性が見えてきたと言える。マルチメディアを目指したコンピュータ画面上あるいは周辺に水色や白を基調とする色彩を利用することが勧められること,特に,小・中学生の敏感な年齢群に対する教育現場では,環境音楽と環境色として配慮すべき点があると言える。 さらに脳波,MVなどの生体信号測定の準備も行った。今後生体信号等の生理学的な測定を含むストレス解消に向けた音楽・色彩の研究を進める。
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