1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08680254
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
木村 紀美 弘前大学, 教育学部・看護教育, 助教授 (40113782)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 テル子 弘前大学, 教育学部・看護教育, 講師 (80003698)
大串 靖子 弘前大学, 教育学部・看護教育, 教授 (80003466)
花田 久美子 弘前大学, 教育学部・看護教育, 教務職員 (30189584)
米内山 千賀子 弘前大学, 教育学部・看護教育, 助手 (00133851)
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Keywords | 論理的思考力 / 体系性 / 客観性 / 推測性 / 創造性 / 問題基盤型学習法 |
Research Abstract |
学生が理論的に考えられるような教育の方法を研究することを目的に、今年度は、 1.代表者がカナダのマクマスター大学での夏季研修に参加し、問題基盤型学習法(Problem Based Learning : PBL)について学んだ。 2.前年度は従来の講義式授業の中で発問し、その解答を分析して学生の論理的思考の状況をみた。 今年度は、代表者が研修してきたPBLの様式で、Paper Patientを用いてグループワークの形式で授業を展開した。6〜7名の学生を1グループとし、各グループには教員1名が参加し、Paper Patientのシナリオを基に課題について35分間グループワークを行った。グループワークの内容は、各グループの記録係が模造紙に記入し、さらに録音した。また、模擬患者を用いてより現実に近い場面を設定して演習を行った。その内容を岡本夏木の「論理的思考の性質」を基に定めた体系性(関連づけて考える)、客観性(科学的に考える)、推測性(推論して考える)、創造性(柔軟に考える)の4因子を用いて分析した。また、講義式授業と比較する目的で、グループワークを始める前に昨年度と同じ内容のミニテストを行い、解答率をみた。 3.グループワークの前に行ったミニテストの結果は、講義式授業での発問に対する解答と比較して解答内容・解答率ともに違いはなかった。しかし、グループワークの内容を4因子に分類した結果、Paper Patientの情報を基に問題をとらえ、解決のための看護を考える過程で、客観性・推測性・体系性因子の思考過程をとっていることがわかった。 その結果を、平成10年8月4、5日の日本看護学教育学会(北九州市)において「論理的思考力育成をめざした教育方法(2)-Paper Patientによる問題解決過程の学習-というテーマで報告する予定である。
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Research Products
(1 results)