1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08680254
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Research Institution | HIROSAKI UNIVERSITY |
Principal Investigator |
木村 紀美 弘前大学, 教育学部, 助教授 (40113782)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 テル子 弘前大学, 教育学部, 講師 (80003698)
大串 靖子 弘前大学, 教育学部, 教授 (80003466)
花田 久美子 弘前大学, 教育学部, 教務職員 (30189584)
米内山 千賀子 弘前大学, 教育学部, 助手 (00133851)
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Keywords | 論理的思考力 / 体系性 / 客観性 / 推測性 / 創造性 / 問題基盤型学習法 |
Research Abstract |
学生の論理的思考を高めると言われている授業の一様式として、前年度行なった問題基盤型学習法(Problem Based Learning:PBL)の授業について分析し、その結果の一部を第8回日本看護学教育学会(北九州市)において報告した。その報告内容は、(1)方法:19名の学生を対象にpaper patientによる授業を展開し、そのpaper patientの状況を知ったうえで、課題についてグループ討議をしたものを、「論理的思考の性質」を基に定めた4因子(体系性、客観性、推測性、創造性)を用いて分析した。(2)結果:平成8年度の講義式授業と比較すると、解答内容、解答率とも違いはなかった。しかし、paper patientの情報を基に問題をとらえ、解決のための看護を考える過程で、客観性、推測性、体系性因子の思考過程をとっていた.(3)考察:講義形式とくらべてグループワークでは、お互いに意見を出しあい、他者の意見や考えを聞いて自分の学びの不足に気づき補うことができる.よってpaper patientのシナリオの情報から状態を把握し、問題に気づき解決の方法を考えるという思考過程が身につくと考えられた。 また、第3回国際看護学術集会(東京)のインフォメーションエクスチェンジならびに第17回日本看護科学学会(札幌)に出席し、PBLによる授業方法について情報収集したが、paper patientのシナリオの作成では、教育目標と授業の主題目標、全体のカリキュラムとの関連を十分認識したうえでなければ効果があげられないことが示唆された.
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Research Products
(1 results)