1998 Fiscal Year Annual Research Report
高齢社会における児童・生徒の積極的な福祉観を培う問題解決型学習プログラムの開発
Project/Area Number |
08680275
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Research Institution | Joetsu University of Education |
Principal Investigator |
渡辺 彩子 上越教育大学, 学校教育学部, 教授 (70175082)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒井 紀子 福井大学, 教育学部, 教授 (90212597)
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Keywords | 家庭科教育 / 福祉学習 / 問題解決型学習 / 高齢者学習 / 体験学習 / 教材開発 / 他者理解 |
Research Abstract |
本研究は、児童・生徒が積極的な福祉観・高齢者観を深めることのできる問題解決型学習を核にしたカリキュラムと教材を開発することを目的としている。本年は3年計画の第3年次として、中・高等学校の家庭科における高齢者・福祉学習の理論と学習過程、教材を3地域で総合し、研究及び教科教育用図書として出版した。それにより、次の成果を得た。 1. 家庭科における高齢者・福祉学習は、生徒の他者理解と共生への志向を高めると共に、生徒の生活自立をめざした自己学習力の育成をする視点をもつことを確認した。 2. 高齢者・福祉の学習プログラムは高等学校の家族領域に加え、住居領域等やそれらの総合的分野として、位置づけることが適切であり、また、可能であることを実践的に明らかにした。 3. 家庭科の問題解決学習として、生徒の主体的学習意欲を喚起する課題の設定の仕方、社会との関わりや模擬体験活動などの体験的学習教材を取り入れる方法を開発した。 4. 高齢者・福祉教育のための広い視点と生徒の発達の実態とをかみ合わせるために、大学と中・高校の教師が共同で研究的に学習プログラムを開発する必要とその成果を実証した。
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